我が家の太陽光発電システム・蓄電システム自慢

投稿者:まきんたくん 様
投稿日時:2017/07/30 21:06:47

平常時も災害時・停電時も冷蔵庫を使い続けるための蓄電システム

 東日本大震災の停電を経験して、何とか蓄電池を導入して、せめて冷蔵庫だけは停電時にも使い続けられるようにしたい、とずっと考えていました。わが家では平成23年9月から約5kWの太陽光パネルを屋根に設置して系統連系システムによる太陽光発電を始めたのですが、その時は、蓄電池が安くなったら連系システムに蓄電池を追加すればいい、と漠然と考えていました。しかし大手メーカーの蓄電池は一向に安くならない上に、そのやり方では、節電にもならず、売電もほとんど増やせず、電力会社との契約変更も必要で、災害時はともかく平常時では蓄電池導入のメリットはほとんどありません。
 そこで既存の系統連系太陽光発電システムとは別に、独立系の太陽光発電・蓄電池を新しく設置して、普段から独立系電源で冷蔵庫・換気扇の電力を賄うシステムを造ることにしました。新たな太陽光パネルは、2階バルコニーに210Wを4枚設置しました。チャージコントローラー・蓄電池・インバーターは2系統にして、交互に充放電できるようにしました。インバーターの連続使用を避けるのと、故障対応をしやすくするためです。蓄電池切れにならないよう、冷蔵庫・換気扇は商用電源側にも切替えできるようにしました。
 いざという時には、長期間の停電になったとしても冷蔵庫を使い続けられることを第一の目標としました。
 2階バルコニーは日当たりが良く、布団干し以外ほとんど使っていないので、バルコニーを占領する形で210Wの太陽光パネル4枚を2直2並列でかなり無理して何とか設置しました。パネルは傾き20度で、片側はバルコニー手摺部分に針金固定、もう一方は竹組み(ポリエチレンロープ使用)をして針金固定しました。
 もっとしっかりした骨組みにしようかとも考えたのですが、鉄材を使うと重量が増えてしまい、大地震で既存バルコニー自体が倒壊してしまっては元も子もないので、仮設的に軽い竹で造ってみました。これだとパネル自体の重量約60kgを含めて全体で約100kg程度と軽くて済みます。仮設とはいっても台風などで飛ばないよう固定しています。
 2階の部屋が暗くなるかと心配したのですが、それほど影響はありませんでした。バルコニーへの直射日光が遮られるので、夏はバルコニー窓から室内への熱気が和らぐ効果もありそうです。竹組みはいずれ傷んでくると思うので、その時は再度、竹で補修するか、別の方法にするか、また考えるつもりです。
 蓄電池とインバーターは屋内の小屋裏機械室に置きました。小屋裏は夏に熱気がこもりがちですが、わが家は約5kW(28枚)の系統連系の太陽光パネルが屋根南面を覆っているのと、屋根に通気層と断熱材を入れているため、小屋裏の温度は夏でも30度をやや超える程度で、蓄電池・インバーターを置く環境としては悪くないと思います。ただ屋内ということもあり、念のため火災報知機を付けました。
 リン酸鉄リチウムイオン48V40Ah2並列の蓄電池で2系統つくり、それぞれにインバーターを付けています。片方のインバーターを運転しているときは他方のインバーターを休ませる交互運転を一日置きに繰り返し、インバーターの連続運転を避ける様にしました。インバーターのオンオフはリモートスイッチで手動で切替えますが、小屋裏に頻繁に上がらなくて済むように、2階にリモートスイッチを取り付けています。チャージコントローラーも同じ理由で2階に設置しています。
 小屋裏機械室のすぐ直下の2階の壁に手造りの操作盤を付け、そこにチャージコントローラーとインバーターリモートスイッチ(各2系統)、回路切替え用のナイフスイッチ4個を配置しました。配線工事は知り合いの電気工事士に依頼しましたが、私も手伝いました。この操作盤の上にも火災報知器を付けています。
 操作はすべて手動で、チャージコントローラーの電圧等も確認したうえで操作できるようにしています。現在の使い方ですが、毎朝ナイフスイッチを操作して、太陽光パネルからの入力をインバーター稼働側の系統に切替え、換気扇の電力供給元を商用電源からインバーター(蓄電池)側に切替えます。そして毎晩日没後に、リモートスイッチとナイフスイッチを操作してインバーター運転を逆の系統に切替え、換気扇の電力供給元をインバーター(蓄電池)から商用電源側に切替えています。冷蔵庫の電源は、昼夜とも畜電池側ですが、蓄電池側のインバーターは2系統が交互に一日稼働・一日オフとなります。
 冷蔵庫は3年半前に購入した普通の家庭用大型冷蔵庫で、当時としては最新の省エネ型で平均40W程度の消費電力です。現在のところ、ほぼ蓄電池からの電力だけで順調に使えています。換気扇は家全体の24時間換気システム用のもので、今は昼間だけ蓄電池で使用しています。消費電力は常時50W強ですが、空気清浄機が付属していて、これをオンにすると150W以上を消費します。晴れの日の日中は、太陽光発電が多く見込めるので、空気清浄機もオンにして蓄電池側で使っています。ナイフスイッチは手動なので、切替え時に電力が瞬断しますが、冷蔵庫などへの悪影響は今のところ無いようです。
  • 紹介写真 東日本大震災の停電を経験して、何とか蓄電池を導入して、せめて冷蔵庫だけは停電時にも使い続けられるようにしたい、とずっと考えていました。わが家では平成23年9月から約5kWの太陽光パネルを屋根に設置して系統連系システムによる太陽光発電を始めたのですが、その時は、蓄電池が安くなったら連系システムに蓄電池を追加すればいい、と漠然と考えていました。しかし大手メーカーの蓄電池は一向に安くならない上に、そのやり方では、節電にもならず、売電もほとんど増やせず、電力会社との契約変更も必要で、災害時はともかく平常時では蓄電池導入のメリットはほとんどありません。
     そこで既存の系統連系太陽光発電システムとは別に、独立系の太陽光発電・蓄電池を新しく設置して、普段から独立系電源で冷蔵庫・換気扇の電力を賄うシステムを造ることにしました。新たな太陽光パネルは、2階バルコニーに210Wを4枚設置しました。チャージコントローラー・蓄電池・インバーターは2系統にして、交互に充放電できるようにしました。インバーターの連続使用を避けるのと、故障対応をしやすくするためです。蓄電池切れにならないよう、冷蔵庫・換気扇は商用電源側にも切替えできるようにしました。
     いざという時には、長期間の停電になったとしても冷蔵庫を使い続けられることを第一の目標としました。

  • 紹介写真 2階バルコニーは日当たりが良く、布団干し以外ほとんど使っていないので、バルコニーを占領する形で210Wの太陽光パネル4枚を2直2並列でかなり無理して何とか設置しました。パネルは傾き20度で、片側はバルコニー手摺部分に針金固定、もう一方は竹組み(ポリエチレンロープ使用)をして針金固定しました。
     もっとしっかりした骨組みにしようかとも考えたのですが、鉄材を使うと重量が増えてしまい、大地震で既存バルコニー自体が倒壊してしまっては元も子もないので、仮設的に軽い竹で造ってみました。これだとパネル自体の重量約60kgを含めて全体で約100kg程度と軽くて済みます。仮設とはいっても台風などで飛ばないよう固定しています。
     2階の部屋が暗くなるかと心配したのですが、それほど影響はありませんでした。バルコニーへの直射日光が遮られるので、夏はバルコニー窓から室内への熱気が和らぐ効果もありそうです。竹組みはいずれ傷んでくると思うので、その時は再度、竹で補修するか、別の方法にするか、また考えるつもりです。

  • 紹介写真 蓄電池とインバーターは屋内の小屋裏機械室に置きました。小屋裏は夏に熱気がこもりがちですが、わが家は約5kW(28枚)の系統連系の太陽光パネルが屋根南面を覆っているのと、屋根に通気層と断熱材を入れているため、小屋裏の温度は夏でも30度をやや超える程度で、蓄電池・インバーターを置く環境としては悪くないと思います。ただ屋内ということもあり、念のため火災報知機を付けました。
     リン酸鉄リチウムイオン48V40Ah2並列の蓄電池で2系統つくり、それぞれにインバーターを付けています。片方のインバーターを運転しているときは他方のインバーターを休ませる交互運転を一日置きに繰り返し、インバーターの連続運転を避ける様にしました。インバーターのオンオフはリモートスイッチで手動で切替えますが、小屋裏に頻繁に上がらなくて済むように、2階にリモートスイッチを取り付けています。チャージコントローラーも同じ理由で2階に設置しています。

  • 紹介写真 小屋裏機械室のすぐ直下の2階の壁に手造りの操作盤を付け、そこにチャージコントローラーとインバーターリモートスイッチ(各2系統)、回路切替え用のナイフスイッチ4個を配置しました。配線工事は知り合いの電気工事士に依頼しましたが、私も手伝いました。この操作盤の上にも火災報知器を付けています。
     操作はすべて手動で、チャージコントローラーの電圧等も確認したうえで操作できるようにしています。現在の使い方ですが、毎朝ナイフスイッチを操作して、太陽光パネルからの入力をインバーター稼働側の系統に切替え、換気扇の電力供給元を商用電源からインバーター(蓄電池)側に切替えます。そして毎晩日没後に、リモートスイッチとナイフスイッチを操作してインバーター運転を逆の系統に切替え、換気扇の電力供給元をインバーター(蓄電池)から商用電源側に切替えています。冷蔵庫の電源は、昼夜とも畜電池側ですが、蓄電池側のインバーターは2系統が交互に一日稼働・一日オフとなります。
     冷蔵庫は3年半前に購入した普通の家庭用大型冷蔵庫で、当時としては最新の省エネ型で平均40W程度の消費電力です。現在のところ、ほぼ蓄電池からの電力だけで順調に使えています。換気扇は家全体の24時間換気システム用のもので、今は昼間だけ蓄電池で使用しています。消費電力は常時50W強ですが、空気清浄機が付属していて、これをオンにすると150W以上を消費します。晴れの日の日中は、太陽光発電が多く見込めるので、空気清浄機もオンにして蓄電池側で使っています。ナイフスイッチは手動なので、切替え時に電力が瞬断しますが、冷蔵庫などへの悪影響は今のところ無いようです。

 蓄電池を付けたいがどうしようか? と考えているうちに、こちらの蓄電システム.comを知り、電気は初心者ですが、何とかできるのでは、と思うようになりました。それなりにコストがかかるシステムなので、本当はもっと慎重に相談してから購入した方が良かったのかもしれませんが、やってみないと分からないと思い、思い切って購入、設置しました。
 これまで2か月程運用して、概ねイメージ通りに稼働していますが、やはりやってみないとわからないことがたくさんありました。良かったのは、曇りの日でも思った以上に発電することです。今は夏で日が長いこともあって、天気が悪くても日中の発電量は予想以上にあります。結果的に、冷蔵庫1台に対して、蓄電池・太陽光パネルの容量などがややオーバースペックだったかもしれません。せっかく発電できる電気を無駄にしないよう、テレビ・パソコンなども蓄電システム側で使うことも今後考えてみようと思います。
 また、蓄電池の残り容量は思っていた以上に把握しにくいです。チャージコントローラーの電圧や残り容量(%)の表示を見て大丈夫と思い夜間に換気扇を使い続けて、朝起きてみたら蓄電池が無くなっていた、というのを2回やってしまいました。夜間の蓄電池の使用は、冷蔵庫だけにするのが無難そうです。いずれにしても、しばらく運用してみて、条件が悪くなる冬も含めて経験をしてみて、操作方法やシステム改良などを工夫してみたいと思います。
 もう一つ気になっているのは、冷蔵庫は1日1回、換気扇は1日2回、手動でナイフスイッチを切り替える時に、何分の1秒間か電源を瞬断させていることです。今のところ特に異常は無く大丈夫そうですが、長期間続けることで悪影響が生じないか、ちょっと心配しています。その点では、他の上級者の方々が工夫している様な自動的に回路を切り替える仕組みなどは、操作ミスや切替え忘れを防ぐ意味でも良いと思いますが、初級者にはハードルが高く、これも今後の課題です。
 6年前に設置した系統連系太陽光発電システムの運用実績の記録など、拙いものですが私のブログ(http://makintacun.cocolog-nifty.com/)に載せています。参照してみてください。

※ 2017/11/23追記
 独立電源システムを設置して、約半年が経ちましたが、今のところ順調に動いています。
操作方法は、最初の方法から少し変えました。最初は、日が暮れてから夜7時頃に蓄電池・インバーターの系統切替えをしていましたが、これをやめて、朝7時ごろに系統切替えをすることにしました。というのは、夜間に蓄電池切れを起こさないようにするには、その蓄電池にどのくらい電気が貯まっているか考慮する必要があり、夜7時に切替えようとすると、おとといの天気の良し悪しを思い出そうとすることになり、これがなかなか思い出せません。
 朝7時頃に切替えをする方法であれば、とりあえず太陽光パネルの入力も同系統側に切替えておけば、曇りでもある程度充電が見込めるので、蓄電池切れの心配はありません。その日の天気予報を見て、雨の場合だけは換気扇は商用電源にしておきます。そして、夜7時ごろに、その日の実際の天気を思い出して、特に悪い天気でない限りはそのまま(換気扇は商用電源に切替える)、雨・ドン曇りの場合は別系統への切替えまたは冷蔵庫を商用電源側に切替え(インバーターは両系統ともオフ)、という方法にしています。もちろん、チャージコントローラーの電圧も参考にしながら、判断しています。
 今年の8〜10月は、天候不順で雨・曇り続きが多く、昼間に蓄電池に電気が貯まらない日が多くありました。10月は7回も冷蔵庫を商用電源側にしましたが、結果、蓄電池切れは一回も起こしませんでした。お天気には逆らえませんので、これからも安全運転で節電しようと思います。

※ 2018/9/7追記
 先月から、各系統に1個ずつ、計2個の「電源切替器」を付け加えました。蓄電池の電圧が51Vを下回ると自動的に商用電源に切替え、太陽光発電で充電されて53Vを上回ると蓄電池側に戻る設定にしました。今までは、夜明け前に蓄電池が無くなりBMS遮断によって冷蔵庫が止まってしまう、という失敗が何回かあり、そのせいか分かりませんが、蓄電池1系統も調子が悪くなってしまい、今回、その蓄電池も取替えました。これで、あまり神経質にならずに安心して蓄電池の運用ができます。(1枚目と4枚目の図・写真を差し替え)

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